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​静岡商工会議所 Sing 今月のコラム

 気象予報士✕税理士 藤富郷のクラウドな話

​Sing2024年11月号

「​秋の短さに拍車をかけた猛暑」

気象予報士兼税理士

藤富 郷 

 今年も秋らしさを感じられる時期が短くなりそうです。夏の猛暑が記録的な長さになったためです。特に猛烈な暑さで有名になったのは、福岡県の太宰府市です。35度以上の猛暑日を62日も観測し、そのうち40日が連続記録となりました。これまでの日本記録は、2023年の群馬県桐生市で、猛暑日の合計は46日。連続記録は20年の岡山県高梁市の24日でしたので、大幅に記録を更新し、太宰府は一気に灼熱(しゃくねつ)のまちになりました。その様子が連日報道され、観光客のインタビューを見ると暑さ対策が大変だったようです。
 そして、暑かったのは太宰府だけではありません。全国的に異常な暑さで、記録超えの地点がほかにも33地点ありました。40度以上を記録したのは9地点で、18年に続き統計開始から2番目に多い地点数です。栃木県の佐野市では41.0度まで上がり、歴代2番目の暑さとなりました。
 気象庁では、6~8月を夏、9~11月を秋としています。しかし、今年は9月に入っても30度以上の「真夏日」の所が多く、なかなか秋らしさが感じられませんでした。20日には静岡市で39.2度と9月中旬以降の国内最高記録が出たのです。そうなると、体感的には6~9月が夏。12月は暖冬だとしても気温は下がってくるので、秋を感じられるのは10~11月だけになります。
 今年は、猛烈な雷雨など「熱帯のスコール」を思わせる雨の降り方も多くなりました。気温が高ければ高いほど、空気中に含まれる水蒸気量が多くなり、大雨の原因になります。石川県能登地方では9月下旬になっても線状降水帯が発生し、大雨特別警報が発表され、災害級の大雨になりました。これも、記録的な猛暑によって非常に湿った空気が多量に流れ込んだからです。
 これらの理由から、温帯から熱帯気候に変わったのではないかと心配する声がありますが、ドイツの気象学者であるケッペンの気候区分で見ると、熱帯の定義は「最も寒い月の平均気温が18度以上」であり、暑さを基準としていません。18度というのは東京の10月の平均気温くらいです。遅くても秋や冬がやってくる日本は、やはり温帯なのです。今後、猛烈な暑さの夏が当たり前になる予測はありますが、秋は短くてもやってきます。日本の秋は実りも多く、読書やスポーツにも最適ですね。10月下旬になると山から紅葉も始まり、日本の四季の美しさも感じられます。ようやく秋らしくなってきましたので、あっという間の秋を逃すことなく、旅行やレジャーなど十分に堪能したいものです。

 気象予報士✕税理士 藤富郷のクラウドな話

​Sing2024年10月号

「目標設定は変えてもいい」

気象予報士兼税理士

藤富 郷 

 目標設定が非常に苦手です。目標を定めてしまうと、達成を義務として捉え、新しいことを始めなければいけないというプレッシャーを感じてしまうためです。
 会社員時代、入社後数年してから評価制度が導入されました。そこで行われたのが業務報告と「目標設定」です。この書類を書くのが嫌でした。1年後のゴールを可視化することで、モチベーションを高める効果はあります。ただ、1年後に目標が達成できたかを報告し、それを基に人事評価がなされるため、大きな目標は立てづらいものでした。当時から税理士を目指していましたが、目標設定の書類には一度も書きませんでした。1年で結果が出るものではないにもかかわらず、達成できなければ査定に響くからです。
 さらに個人的には、予測できない1年後に向かって仕事をするより、通常業務で起きた問題を臨機応変に対応し本質を捉えて改良するなど、目の前のことから始める方が得意だと感じています。一つひとつ仕事を積み上げた先に見えてくる世界があり、その状況を知ってまた次の世界を目指すスタイルのため、最終的なゴールを最初に決められないのです。
 多くのビジネス書には、目標を設定しそれに向かって行動しようと書かれています。ただ、ビジネス理論は米国から導入されたものが多く、個人を重視する米国人に適しているものだと思います。一方、チームワーク重視の日本の場合は環境が異なるため、米国生まれのビジネス理論が絶対ではないはずです。未来の「なりたい」自分に向かって、今「やること」を逆算するのが目標設定の考え方です。一方、ステップを重視すると、今「やりたい」ことを積み上げて、未来に進む考え方になります。どちらかが正しいのではなく、その人に合った方法でモチベーションを高め、その結果を評価すればいいのではないでしょうか。
 最近始めたのは、毎週、自分自身で進捗(しんちょく)状況を見直すことです。今週、今月、その先と、ほぼ業務確認になりますが、やりたいことや目的も含めてチェックしています。そうすると、今週すべきことやできることが分かり、仕事が格段にはかどるようになりました。急な仕事が入っても、毎週進捗を見直しているので対応できます。
 人事評価で目標設定を取り入れている会社もあるかと思いますが、年1回だけで評価をするのではなく、定期的に目標を見直してみることをお勧めします。

​静岡商工会議所 企画広報室

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